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AIと友達になる10代が72%!? ヤバすぎる個人情報リスクを徹底解説

記事まとめ

  • 10代のAIコンパニオン利用率は72%に達し、3分の1が社会的交流や人間関係を求めて利用しているが、個人情報の漏洩や感情的依存のリスクが指摘されている
  • AIコンパニオンサービスの利用規約では、ユーザーが入力した個人情報を永続的に利用できる権利を企業側が保持し、アカウント削除後も利用され続ける可能性がある
  • 批判的思考力が発達途上の未成年にとって、AIの「へつらい」傾向は憂慮すべき状況であり、米調査団体は18歳未満の利用を控えるべきと勧告している

対談: AIコンパニオンって何?まずは基本を整理

松永尚人:今回のニュースは、アメリカの調査でAIコンパニオンを利用する10代の実態が明らかになったという内容ですね。Character.AIやNomi、Replikaといったサービスで、AIと友達感覚で話したり相談したりできるものです。

助飛羅知是助飛羅知是:なるほど、つまりAIが話し相手になってくれるサービスですね。調査では72%もの10代が利用経験があるとのことですが、これは相当な普及率です。私も思春期の頃は誰にも相談できない悩みがありました。MTGで勝率23%だったことを誰にも言えませんでしたし。

松永尚人:特に興味深いのは、33%が社会的交流や人間関係を求めて利用している点です。「面白いから」という理由が30%で最多ですが、「批判されないから」「家族に言えないことを話せるから」という回答も一定数あります。

助飛羅知是助飛羅知是:確かに、批判されないというのは大きな魅力かもしれません。でも松永さん、これって逆に問題じゃないですか?人間は時に批判されることで成長するものです。私もMTGで負け続けた時、友人から「そのデッキ構成じゃ勝てない」と言われて初めて気づいたことがありました。

松永尚人:まさにその通りです!調査団体も「へつらい」の傾向を問題視しています。AIは基本的にユーザーを不快にさせないよう設計されているため、常に肯定的な反応をしてしまう。これが批判的思考力の発達を阻害する可能性があるんです。

助飛羅知是助飛羅知是:つまり二郎で「ヤサイニンニクマシマシアブラカラメ」を注文しても「素晴らしい選択です!」って言われ続けるようなものですね。ギャハ! でも実際は胃もたれで苦しむことになる。適切な助言がないと、自分の判断力が養われません。

対談: 個人情報の扱いが怖すぎる件について

松永尚人:さらに深刻なのは個人情報の扱いです。調査では10代の24%が実名や住所をAIコンパニオンに入力したことがあると回答しています。Character.AIの利用規約では、入力したコンテンツを永続的かつ取り消し不可能なライセンスとして企業が利用できるとされています。

助飛羅知是助飛羅知是:これは本当に深刻な問題ですね。私たちがSalesforceを扱う際も、顧客データの取り扱いには最大限の注意を払っています。でも10代の子供たちが、そういった利用規約の意味を理解して同意しているとは思えません。

松永尚人:その通りです。さらに言えば、アカウントを削除しても情報は残り続ける可能性がある。これは「忘れられる権利」という観点からも問題があります。

助飛羅知是助飛羅知是:考えてみれば、10代の頃の恥ずかしい相談内容が永遠にデータベースに残るなんて恐ろしいですよね。私も昔、二郎のカウンターで「ニンニク抜きで」と言ったことを今でも後悔していますが、それがデジタルに記録されていたらと思うと…。

松永尚人:助飛羅さん、それは別に恥ずかしくないでしょ!でも確かに、将来的にそのデータがどう使われるか分からないという不安はありますね。特に感情的な内容や個人的な悩みは、マーケティングデータとして利用される可能性もあります。

助飛羅知是助飛羅知是:企業向けのSalesforceでさえ、データガバナンスは重要な課題です。個人向けサービスでも同等以上の配慮が必要なはずですが、現状はそうなっていない。これは業界全体で考えるべき問題かもしれません。

対談: AIに依存しすぎる未来は大丈夫?

松永尚人:調査では興味深いデータがあります。67%の10代が「AIより人間との会話の方が満足度が高い」と答え、80%は「友人と過ごす時間の方が多い」と回答しています。つまり、完全にAIに依存しているわけではないんです。

助飛羅知是助飛羅知是:それは少し安心しました。でも逆に言えば、33%はAIとの会話に一定の満足を感じているということですよね。これをどう評価すべきでしょうか。

松永尚人:難しい問題ですね。39%がAIで学んだスキルを実生活に応用しているという前向きな面もあります。一方で、34%がAIの反応に不快感を感じ、中には命に関わりかねない危険なアドバイスもあったそうです。

助飛羅知是助飛羅知是:なるほど。つまりAIコンパニオンは「諸刃の剣」ということですね。使い方次第では有益だが、リスクも大きい。これはビジネスでAIを活用する際も同じです。Salesforceでも、AIの提案を鵜呑みにせず、人間が最終判断することを推奨しています。

松永尚人:そうですね。ただ、問題は10代の判断力です。大人なら「これはAIの意見だから参考程度に」と考えられますが、感情的に未熟な段階では難しいかもしれません。

助飛羅知是助飛羅知是:確かに。私も若い頃はMTGの攻略サイトの情報を鵜呑みにして、全く勝てないデッキを組んでいました。批判的に情報を評価する能力は、経験を通じて身につくものです。でも、AIが常に肯定的な反応をするなら、その経験を積む機会が失われてしまう。

松永尚人:まさにそこが核心です。Common Sense Mediaが「18歳未満は使用すべきでない」と勧告した理由も、そこにあります。確実な年齢確認方法と、設計の根本的な見直しが必要だと。

助飛羅知是助飛羅知是:でも現実的には難しいでしょうね。年齢確認も自己申告制ですし、ビジネスモデル的にも厳しくすれば顧客が離れてしまう。これは技術の問題というより、社会全体で考えるべき課題かもしれません。

松永尚人:その通りです。だからこそ、私たちのようなIT企業も責任を持って、適切なAI活用を推進していく必要があります。

助飛羅知是助飛羅知是:そうですね。AIは万能ではありません。二郎のスープのように、絶妙なバランスが必要です。濃すぎても薄すぎてもダメ。人間とAIの適切な協働こそが、これからの時代に求められているのかもしれません。

松永尚人:AIコンパニオンの問題は、私たち全員に「AIとどう付き合うか」を問いかけています。もしAI活用についてお悩みの企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ以下のお問い合わせフォームからご相談ください。人間味のあるコンサルティングをお約束します!

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元記事:10代のAIコンパニオン利用に”容認できないリスク”──米調査団体が懸念 その根拠とは

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