記事まとめ
- Salesforceは2025年のDreamforceにて、一度終了したWell-Architectedプログラムを再開すると発表した
- Well-Architectedプログラムは高品質なSalesforceソリューションの設計・構築・保守をサポートするプログラムで、アーキテクトやデベロッパーから高く評価されていた
- プログラムの終了に対するコミュニティの強い反発とフィードバックを受け、Salesforceは再開を決定し、コミュニティとの関係改善に向けて動いている
対談: Well-Architectedプログラムとは何だったのか
松永尚人:今回の記事は、SalesforceがWell-Architectedプログラムを再開すると発表したニュースについてです。このプログラムは、Salesforceソリューションの設計・構築・保守をサポートする重要なプログラムだったのですが、今年初めに終了してしまって、コミュニティから強い反発があったんです。
助飛羅知是:なるほど、Well-Architectedプログラムですね。Architected…アーキテクチャ…あ!建築ですね!ついにSalesforceも建築業界に進出したんですか!?
松永尚人:いや、違いますよ。これはITの話です。
助飛羅知是:てっきりSalesforceが建築業界に進出して、居住者一人あたり月額198万円のTrustな一軒家を売りに出すのかと思いましたよ。「この家はとてもTrustです!」みたいな。ギャハ!
松永尚人:その値段で誰が住むんですか!? これはITアーキテクチャの話です。Well-Architectedプログラムとは、Salesforceのシステム設計に関するベストプラクティスを提供するプログラムだったんです。あと、システムの設計者のことをアーキテクトと呼ぶんですよ。
助飛羅知是:設計者…つまり、家の中の間取りとか配線とかコンセントの位置を決める人ですね! 確かに最近の家はIoT化が進んでますから、Well-Architectedな家なら、トイレに入ったら自動で「本日のKPIは順調です」って音声が流れたりするんでしょう。
松永尚人:建築から離れてください! 話を戻しますとWell-Architectedプログラムは、Salesforceのシステムをスケーラブルで保守しやすく、セキュアに構築するためのガイドラインを提供していたんです。
松永尚人:もう1つ重要性を強調するなら、Well-Architectedプログラムが「Architect Relations team」として知られていたという点です。つまり、Salesforce内部のエンジニアリングチームと、実装コミュニティをつなぐ重要な橋渡し役だったんです。
助飛羅知是:橋渡し! 戸建ての建築だけでなく、川に橋を架ける公共事業もしていたんですね!
松永尚人:違います! これは情報の橋渡しです。Well-Architectedプログラムは、特にエンタープライズレベル、つまり企業向けにSalesforceを導入する際には、非常に重要なプログラムだったので、終了の影響は大きかったといえるでしょう。Well-Architectedプログラムは、アーキテクトやデベロッパーが正しくSalesforceを実装できるように支援する、非常に有用なプログラムだったわけですから。
助飛羅知是:なるほど! デジタルの設計士ですね。でも設計図は書くんでしょう? きっと「この梁(API)はここに」とか言いながら、雲の形の定規を使うんですよね。ギャハ!
松永尚人:定規もコンパスも使いません!どんだけ建築にこだわるんですか!? Well-Architectedプログラムでは、システムの設計パターンやセキュリティ要件、パフォーマンスの最適化などについて、フレームワークとして提供されていたんです。実際、多くの企業がこのガイドラインを参考にして、Salesforce導入を推進していたと思います。
対談: 突然の終了にコミュニティ大激怒!? 何が起きたのか
松永尚人:このプログラムが今年初めに終了してしまったとき、コミュニティからは相当な反発があったんです。特に透明性の欠如について批判が集中しました。サイトの更新が止まっていたのに、正式な発表がなかなかなかったんです。つまり、事前にSalesforceが十分な説明をしないまま、プログラムを終了させてしまった、ということです。
助飛羅知是:透明性の欠如というのは、つまり二郎で言うと、カウンターから見える厨房が突然カーテンで覆われて、中で何をやってるか分からなくなったようなものですね。そして気づいたら、店主が何も説明せずにスタッフを全解雇して無人化、「明日からラーメンはセルフサービスです。麺は自分で茹でてください」って貼り紙だけ出すような。常連客は「これはもう二郎じゃない!」って怒り狂うでしょう。ギャハ!
松永尚人:コミュニティへの説明なしに重要なサービスが終了したという点では、意外と的確な例えかもしれません。実際、Well-Architectedチームのメンバーが離職したり、チームから外されたりしていたのを見て、コミュニティはプログラム終了の予兆に薄々気づいていたんです。
助飛羅知是:二郎の店員さんが一人、また一人と姿を消していって、最後に「アルバイト募集」の貼り紙が出たら、常連は「ああ、この店ヤバいな」って察しますもんね。
松永尚人:コミュニティへの説明なしに重要なサービスが終了したという点では、すごく的確な例えかもしれません。実際、Salesforce側の運営コストが高くて、プログラムを維持するのが難しくなった背景があるのだと思います。でも、このプログラムはアーキテクトやデベロッパーにとって重要なリソースだったので、終了したときの影響は大きかったんです。
助飛羅知是:そうだったんですか。でも、コミュニティの反発が強かったということは、みんなでSalesforceの本社に向かって「Well-Architectedプログラムを返せ〜」って叫んでデモ行進をしたんですね。
松永尚人:物理的なデモではなく、オンライン上でのフィードバックや批判ですね。で、その声がSalesforceに届いて、今回の再開につながったのかもしれません。コミュニティの力は本当に大きいと思います。
対談: コミュニティの声がSalesforceを動かした
松永尚人:そして今回、Salesforceが2025年のDreamforceでWell-Architectedプログラムを再開すると発表したんです。Ariel Kelman CMOも「対応が遅すぎた」と謝罪していますし、コミュニティとの関係改善に本気で取り組んでいるようです。
助飛羅知是:Dreamforce! きっと夢の中でSalesforceを操る能力を身につけるための修行イベントですね。参加者は皆、夢の中でApexコードを書いたり、Flowを組んだりする訓練をするんでしょう。あ、Ariel Kelman CMOって、名前からしてエアリアル(空中技)が得意そうです。謝罪も「We apologize!」って叫んで、空中二段ジャンプでバク転しながらしたんでしょう。私もMTGで負けた時は、空中に投げたカードが舞い落ちる中で謝罪したことがあります。
松永尚人:もはやどこからツッコんだらいいのか分からないですよ!!! 話を戻すと、DreamforceはSalesforceの年次カンファレンスです。世界中から何万人ものSalesforceユーザーが集まる、業界最大規模のイベントなんです。そこでプログラムが再開されるということは、かなり大きな意味があると思います。
助飛羅知是: なるほど、何万人も集まるということは、二郎の行列どころじゃないですね! きっと朝5時から並んで、整理券をもらって、「本日のセッションは完売しました」とか言われるんでしょう。参加者は「Salesforceニンニクマシマシ、APIカラメ、データベースヤサイマシ」みたいに注文するんですね。
松永尚人:そういう光景かはともかく…確かに人気のセッションには行列ができるかもしれませんね。でも、今回の再開で注目すべきは、Salesforceがコミュニティの声に真摯に対応したということです。記事によると、Moscone Westの3階全体をコミュニティエリアにするなど、コミュニティ重視の姿勢を示しています。
助飛羅知是:Moscone West!それってモスクワの西側って意味ですよね。まさか、シベリア鉄道に乗って参加するんですか?寒い中、ボルシチとウォッカで体を温めながら、「同志よ、Well-Architectedについて語ろうではないか」って。
松永尚人:助飛羅さん、Moscone Westはサンフランシスコの会議場の名前です! DreamforceはいつもサンフランシスコのMoscone Centerで開催されているんです! ボルシチもウォッカもまったく関係ないですよ!
松永尚人:さらに重要なのは、今回から「Community Keynote」という新しい基調講演が設けられることです。これまでは製品発表が中心だったDreamforceで、コミュニティにとって有用な情報を発信する施策です。これもまた、コミュニティ重視の姿勢が伺える新施策ですね。
助飛羅知是:でもWell-Architectedが復活するのは嬉しいですね。みんなでまた定規と分度器を持って…
松永尚人:だから定規も分度器も使わないって何度言えば…まあいいです。この再開によって、Salesforceエコシステムがより健全に発展していくことを期待しています。
助飛羅知是:私たちGitHouseも日々Salesforce構築してますから、業界全体の品質が上がるのは嬉しいです。
松永尚人:急に真面目にならないでください!! 我々GitHouseとしても独自にベストプラクティスを蓄積してきましたが、Well-Architectedプログラムがあることで、業界標準との答え合わせができる。これは我々にとっても大きな利点です。もしSalesforceの導入や最適化でお困りの方がいらっしゃいましたら、GitHouseの問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
関連リンク
Salesforce Set to Relaunch the Well-Architected Program at Dreamforce 2025