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OpenAI動画生成AIと著作権問題 – 日本政府の要請に実効性はあるのか

記事まとめ

  • OpenAIの動画生成AI「Sora 2」が日本のアニメやゲームキャラクターを無断で生成できることが判明し、国内の著作権団体から抗議が殺到している。日本政府も要請を行っているが、著作権法の「属地主義」により直接的な法的強制力を持たず、対話ベースの対応に留まっている。
  • 日本の著作権法は2018年の改正でAIの機械学習を広く認めているが、これは自動運転などを想定したものであり、現在のような生成AIの急速な普及は想定外だった。著作権者の利益を不当に害する場合は例外とされるが、OpenAIが米国企業であるため日本法の直接適用が困難という状況にある。
  • OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は個人ブログで改善方針を示したものの、公式発表ではなく実効性は不透明である。日本側はオプトイン方式(事前許諾)を求めているが、OpenAI側はオプトアウト方式(事後申請)を主張しており、根本的な認識の違いが存在する。

対談: 属地主義って何?領土問題みたいなもの?

松永尚人: 今回はOpenAIの「Sora 2」という動画生成AIが日本で大きな問題になっているという記事ですね。簡単に言うと、Sora 2が日本のアニメキャラクターなどを無断で生成できてしまうことに対して、日本の著作権団体や政府が抗議しているんですが、著作権法の「属地主義」という原則があって、なかなか法的に対抗できないという話なんです。

助飛羅知是: なるほど!つまり「Sora 2」って地球の2番目のコアのことで、そこにアニメキャラクターが住んでいて、それを無断で地上に連れてきちゃったから怒られてるってことですね!地底人の著作権問題ですよ!

松永尚人: 何言ってるのか全然わかんないですよ! 全然違います。Soraは動画生成AIの名前で、2は第2世代という意味です。地底人とか一切関係ないですよ。

助飛羅知是: そうなんですか。でも属地主義っていうのは、やっぱり領土問題みたいなものなんですよね?日本の法律が届かない海外の島とか。

松永尚人: まあ、比喩的にはそういう理解でもいいかもしれませんね。属地主義というのは、著作権法が各国の国内法によって独立して成立・保護されるという原則のことです。つまり、日本の著作権法は基本的に日本国内で起きた侵害行為にしか適用できないんですよ。OpenAIはアメリカの企業なので、日本の法律を直接適用するのが難しいという問題があるわけです。

助飛羅知是: なるほど!じゃあアメリカの領土内にサーバーがあるから、日本の警察が逮捕に行けないってことですね。これは国際問題ですよ!

松永尚人: まあ、そこまで大げさではないですが、法的な手段が限られているのは確かですね。だから日本政府も「要請」という形でしか対応できていないんです。記事によると、城内実大臣や平将明デジタル相が要請を行っているようですが、強制力はないんですよね。

助飛羅知是: じゃあお願いベースってことですか。「どうか著作権を守ってくださいお願いします」って土下座するしかないと。

松永尚人: 土下座まではしてないと思いますけど、実質的には対話ベースでの交渉になっているのは事実ですね。OpenAI側も一応、CEOのサム・アルトマン氏が個人ブログで改善方針を示してはいるんですが、これは公式発表ではないので、どこまで実効性があるのかは不透明なんですよ。

対談: オプトインvsオプトアウト、結局どっちが強い?

助飛羅知是: オプトインとオプトアウトって、MTGのカードタイプみたいなものですよね?オプトインはインスタントで、オプトアウトはソーサリーとか。

松永尚人: 全く違います。オプトイン方式というのは、機械学習する前に権利者に許諾を取る方式のことです。つまり「使ってもいいですか?」と事前に聞くんですね。一方で、オプトアウト方式は、まず勝手に使って、問題があったら言ってくださいという方式です。日本側はオプトインを求めているんですが、OpenAI側はオプトアウトを主張しているんですよ。

助飛羅知是: なるほど!つまりオプトアウトは「やったもん勝ち」方式ってことですね。ギャハ!僕の好きなスタイルです!

松永尚人: 身も蓋もないですが、まあそういう側面はあるかもしれませんね。権利者側からすると、自分の作品が勝手に使われて、気づいたら手遅れになっている可能性もあるわけです。だから事前許諾のオプトイン方式を求めているんですね。

助飛羅知是: でも、オプトアウトの方が効率的じゃないですか? いちいち全員に許可取ってたら日が暮れますよ。僕も社員に「今日ラーメン二郎行っていい?」とか聞かずに勝手に行きますし。

松永尚人: まあ、OpenAI側の言い分としては、膨大な量のデータを学習に使うので、一つ一つ許諾を取るのは現実的ではないという主張なんだと思います。ただ、日本の著作権法には「著作権者の利益を不当に害する場合」は例外とする但し書きがあるんですよね。勝手にキャラクターが生成されることは、まさにこれに該当するんじゃないかという議論があるわけです。

助飛羅知是: でも日本の法律は日本でしか通用しないんですよね?じゃあOpenAIが「知らんがな」って言ったらそれまでじゃないですか。

松永尚人: まあ、法的強制力がないというのはその通りなんですが、OpenAIも日本市場を無視できないでしょうから、ある程度は配慮せざるを得ないと思うんですよ。実際、記事によると出版社やアニメ制作会社の団体が共同声明を出したり、要望書を提出したりしていますからね。

助飛羅知是: 共同声明か…。僕も以前、ラーメン二郎の全店舗に「ニンニク増量を標準にしてほしい」っていう共同声明を出そうとしたことがあるんですよ。結局誰も賛同してくれませんでしたけど。

松永尚人: それは共同じゃなくて単独の要望では…。今回の問題は単なる要望レベルの話ではなくて、日本のコンテンツ産業全体に関わる大きな問題なんですよね。アニメやゲームは日本の重要な輸出産業ですから、これが無断で利用されるのは経済的にも大きな損失になる可能性があるわけです。

対談: 2018年の著作権法改正、時代を先取りしすぎた?

松永尚人: 実は日本の著作権法は2018年という早い段階で、AIの機械学習に対応する改正が行われているんですよ。著作権法30条の4で、「著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用」は許可なく利用できるとされているんです。

助飛羅知是: おお!日本って先進的じゃないですか!2018年って結構前ですよね。その頃僕はまだMTGOで《瞬唱の魔道士》をドラフトで引いて喜んでましたよ。

松永尚人: その情報いりますかね。まあ、確かに日本は先進的だったんですが、問題は当時想定していたAIの用途と、現在のAIの使われ方が大きく違うということなんです。2018年当時は自動運転などの技術開発が主な想定で、今のような画像生成AIや動画生成AIの急速な普及は想定外だったんですよ。

助飛羅知是: なるほど!つまり「車の運転を学習するのはOK」だったのに、「アニメキャラを生成するのもOK」になっちゃったってことですね。法律の抜け穴じゃないですか!

松永尚人: 抜け穴というか、想定外の事態が発生したということだと思います。記事によると、「政府が法改正当時、AIによる著作権侵害の可能性を権利者側に十分説明していなかった」という指摘もあるみたいですね。つまり、権利者側も当時はこんな事態になるとは思っていなかったんでしょう。

助飛羅知是: でも法律って一度作ったら変えられないんですか?今からでも「アニメキャラの生成は禁止!」って追加すればいいじゃないですか。

松永尚人: 法改正は可能ですけど、時間がかかりますからね。それに、日本の法律を改正しても、OpenAIはアメリカの企業なので、やはり属地主義の壁があるわけです。日本国内のAI企業には適用できても、海外企業には直接適用できないという問題は残るんですよ。

助飛羅知是: じゃあ結局、アメリカの法律が変わらないとダメってことですか。アメリカの議員に賄賂を…いや、ロビー活動をしないと。

松永尚人: 賄賂はダメですよ! まあ、国際的な枠組みでの対応も必要かもしれませんね。ベルヌ条約のような国際条約で、AIの学習と著作権に関する統一的なルールを作るとか。ただ、そういうのは実現までにかなり時間がかかると思いますけど。

助飛羅知是: でも、OpenAIって日本法人があるんですよね? だったらそこを訴えればいいじゃないですか。「絶対ゆるさん! 日本法人を訴えるぞ!」って。

松永尚人: そんな過激な…。記事にも書いてありますが、OpenAIに日本法人があっても、「実際に日本法人が主体的なサービス提供者といえるのかは、調査してみないとわからない」という状況らしいんですよ。つまり、日本法人は単なる窓口で、実際のサービスは米国本社が提供しているという可能性もあるわけです。そうなると、やはり日本法の適用は難しいかもしれませんね。

助飛羅知是: なるほど。じゃあ結局、OpenAIが自主的に対応してくれることを祈るしかないってことですね。でも、僕にいいアイデアがありますよ。日本のアニメキャラクターを全部システムで管理して、不正利用を検知したら自動的にOpenAIに請求書を送るシステムを作るんです!

松永尚人: でもまあ、冗談抜きでコンテンツ管理や権利管理にITを活用するっていうのは実際にあり得る話かもしれませんね。著作権者がどの作品がどこで使われているかをトラッキングして、適切にライセンス管理をするとか。そういう管理の仕組みはGitHouseのSalesforceコンサルティングでお手伝いできるかもしれませんよ…って、助飛羅さんの妄想に付き合ってる場合じゃないですけど!

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