記事まとめ
- コンテンツ海外流通促進機構(CODA)がOpenAIの動画生成AI「Sora 2」について著作権侵害の疑いがあるとして要望書を提出 – 日本の既存コンテンツまたはそれに酷似する映像が多数生成されている事実を確認したと発表
- CODAは無許諾での学習利用の停止と著作権侵害への真摯な対応を要求 – 学習過程での複製行為そのものが著作権侵害に該当し得るとの見解を示す
- 日本の著作権制度では事前許諾が原則であり、オプトアウト方式では対応不十分 – 事後的な異議申し立てによって侵害責任を免れる制度は存在しないと主張
対談: 生成AIと著作権の複雑な関係

助飛羅知是:松永さん、今回のニュースを見てびっくりしたんですが、OpenAIのSora 2って、なんかアニメキャラクターを勝手に作っちゃって問題になってるんですよね?

松永尚人:助飛羅さん、ちょっと違いますね。CODA(コンテンツ海外流通促進機構)という団体が、Sora 2で日本のコンテンツに似すぎた動画が生成されることを問題視して、OpenAIに要望書を出したという話です。

助飛羅知是:ああ、そうなんですか。でも、AIって勉強するために色んなデータを見るじゃないですか。それって、僕が魔法使いの格好してMTGのカードをパクって作るようなものかもしれませんね?

松永尚人:もはや何を言っているのか全然分からないですよ…。問題は、AIが学習する過程で著作権のあるコンテンツを無許可で使用し、その結果として既存作品に酷似した動画を生成してしまうということなんです。

助飛羅知是:なるほど!つまりSora 2は、ラーメン二郎のレシピを勝手に覚えて、そっくりなラーメンを作って販売するようなものかもしれませんね。ギャハ!これは確かに問題だと思います。

松永尚人:まあ、その例えの方がまだ近いかもしれませんね。CODAには講談社や集英社、スタジオジブリ、東映アニメーションなど、日本のコンテンツ産業を代表する36社が加盟していて、これらの会社の作品が無許可で学習に使われている可能性があるということです。
対談: オプトアウトでは解決しない日本の著作権制度

助飛羅知是:でも、OpenAIは「嫌だったら申請してください」っていうオプトアウト方式を採用してるんですよね?

松永尚人:助飛羅さん、それがまさに今回の問題の核心なんです。日本の著作権制度では、著作物の利用には原則として事前の許諾が必要なんです。「嫌だったら後から言ってください」というオプトアウト方式では、法的に不十分だということです。

助飛羅知是:ああ、そうか。つまり、僕が勝手に他の人のSalesforceの設定をコピーして「嫌だったら言ってね」って言うのと同じような感じかもしれませんね。でも先に許可を取るべきだったということですね。

松永尚人:その通りです!CODAの要望書では、「事後的な異議申し立てによって侵害責任を免れる制度は存在しない」と明確に主張されています。これは企業がAIを導入する際にも非常に重要な観点だと思います。

助飛羅知是:なるほど、それで今回CODAが「無許諾で学習対象としないこと」と「著作権侵害の申立てに真摯に対応すること」を求めたんですね。これって、AIと法律の関係がまだまだ整備されてないということかもしれませんね。

松永尚人:その通りです。特に生成AIの発展スピードに対して、法整備が追いついていないという現状があると思います。企業がAIを活用する際も、著作権やデータの取り扱いについて慎重になる必要がありますね。
対談: 生成AIの未来とコンテンツ産業の共存

助飛羅知是:でも、生成AIってすごく便利だと思うんですよね。僕も最近、AIにSalesforceの設定について質問したりしてるんですが、とても役に立ちます。完全に禁止するのも難しいと思うんです。

松永尚人:そうですね、AIの技術自体は素晴らしいものだと思います。問題はその使い方と権利者への配慮です。今回のSora 2の件も、技術を否定するのではなく、適切なルール作りが必要だということだと思います。

助飛羅知是:確かに。例えば、コンテンツ制作会社とAI開発会社が協力して、正当な対価を支払う仕組みを作るとかできるかもしれませんね。Win-Winの関係を築けたら理想的だと思います。解決しなければならない課題はたくさんあるとは思いますが…。

松永尚人:良い視点ですね。ライセンス契約や収益分配の仕組みなど、新しいビジネスモデルが生まれる可能性もあると思います。ただし、それには双方の歩み寄りと、明確なルール作りが必要でしょう。

助飛羅知是:そうですね。企業でAIを導入する時も、データの権利関係をしっかり確認することが大切かもしれません。Salesforceでもデータガバナンスは重要な要素ですからね。

松永尚人:その通りです。私たちも常に、AIは便利だけれど、あくまでたたき台生成までの利用で、しっかり人間がチェックしてからアウトプットすべきだと考えています。権利関係の確認も含めて、責任あるAI活用が重要だと思います。

助飛羅知是:最終的には、AIが人間のクリエイティブな活動を支援する形が理想的かもしれませんね。そうそう、実は僕、今度AIを使って鍋二郎の新トッピングを考えようと思ってるんです。これも著作権に関係あるかもしれませんね。ギャハ!

松永尚人:助飛羅さん、それはさすがにちょっと…!でも確かに、AIと人間の協働という意味では良い例かもしれませんね。私たちGitHouseでも、そんな責任あるAI活用をサポートしています。Salesforceと組み合わせたAI導入についてご相談があれば、ぜひお気軽にどうぞ!












