記事まとめ
- パスワードの「複雑性」は終了 – 米国国立標準技術研究所(NIST)が4年の研究を経て発表した新ガイドラインでは、特殊文字や数字の組み合わせを強制するルールを廃止し、パスワードの長さこそが最重要であると明言した
- 定期的なパスワード変更は過去の遺物 – 毎月のパスワードリセットは不要となり、セキュリティ侵害が発生した時のみの変更で十分であるという方針転換が行われた
- セキュリティ質問は危険な時代遅れ – 「母の旧姓は?」といった基本的なセキュリティ質問は、現代のデータ漏洩環境では容易に破られるため、メールやSMSによる回復リンクが推奨される
対談:パスワードの常識が根本から変わる時代
松永尚人:今回のNISTのパスワード新ガイドラインは本当に画期的ですね。4年間の研究を経て、従来の「複雑なパスワード」という概念を根本から見直したんです。特殊文字や数字の組み合わせよりも、長さが重要だということが科学的に証明されたということです。
助飛羅知是:なるほど、つまりこれからは「password123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyz」みたいな超長いパスワードにすればいいんですね!ギャハ!これでもう特殊文字を覚える必要がないから、Salesforceのログインも楽になりそうです。
松永尚人:いや、それは完全に間違ってます!!! 長いだけでは意味がないんです。NISTが推奨しているのは、意味のある長いフレーズを使うことです。例えば「ILoveSalesforceAndRamenJiro2025」のような、覚えやすくて長いパスワードですね。
助飛羅知是:おお、それは素晴らしい発想かもしれません!でも待ってください、NISTってNational Institute of Standards and Technologyの略ですよね?ということは、これは国際標準になるんでしょうか? 全世界のSalesforce管理者が同じパスワード方式を使うことになると思うと、なんだかワクワクしますね。
松永尚人:NISTは米国の機関ですが、その影響力は確かに世界的ですね。特に企業のコンプライアンス要件に大きな影響を与えるかもしれません。Salesforceのようなクラウドサービスも、これらのガイドラインに準拠することが予想されます。
対談:定期パスワード変更の終焉と新時代のセキュリティ
助飛羅知是:松永さん、これまで毎月パスワードを変更していたのは無駄だったということですか?私は毎月「ramen1」「ramen2」「ramen3」と番号を増やしていたんですが、これは逆に危険だったかもしれませんね。ギャハ!
松永尚人:まさにその通りです! NISTの調査によると、定期的なパスワード変更は予測可能な弱いパスワードを生み出すだけだったんです。「Password1」から「Password2」に変更するような、パターンが読みやすい変更が多発していました。
助飛羅知是:なるほど、つまりAIが進歩した現代では、そういった人間の行動パターンも学習されてしまうということでしょうか? Salesforceの Einstein Analytics みたいに、パスワードのパターンも予測されてしまうのかもしれませんね。
松永尚人:その発想は意外と的を射ているかもしれません。実際、ハッカーは機械学習を使って、パスワードの変更パターンを予測する攻撃手法を開発しています。だからこそ、セキュリティ侵害が確認された時だけパスワードを変更する方が、結果的に安全だということになったんです。
助飛羅知是:でも、どうやってセキュリティ侵害を検知するんでしょうか? もしかして、Salesforceの Threat Detection みたいな仕組みが必要になってくるのかもしれませんね。AIが24時間監視して、異常なアクセスパターンを検出するとか。
松永尚人:まさにその通りです。現代のセキュリティはプロアクティブな監視が基本になっています。異常なログインパターンや、通常とは異なるデバイスからのアクセスを検出する技術が重要になってくるかもしれませんね。
対談:セキュリティ質問の危険性とAI時代の認証
松永尚人:今回のガイドラインで特に重要なのが、セキュリティ質問の廃止です。「母の旧姓は?」「最初のペットの名前は?」といった質問は、現代のデータ漏洩環境では簡単に調べられてしまう情報だということが判明したんです。
助飛羅知是:確かに、SNSを見れば個人情報は筒抜けかもしれませんね。これからは「最初のMagic: The Gatheringのデッキ名は?」みたいな、マニアックな質問にすればいいのでしょうか?
松永尚人:いや、そもそもセキュリティ質問自体を使わない方向に向かっているんです。代わりに、メールやSMSで送られる認証コードや、リカバリーリンクを使った方法が推奨されています。これは多要素認証の一種とも言えるかもしれません。
助飛羅知是:多要素認証といえば、SalesforceのMFAも必須になりましたよね。でも、あの認証アプリを間違えて削除してしまった場合……そういう時は郵便でコードを送ってもらえるんでしょうか?手紙でパスワードリセットって、なんだかレトロで素敵かもしれません。
松永尚人:実は、NISTのガイドラインでは郵便サービスも認証手段として認められているんです。デジタルデバイドを考慮した配慮かもしれませんね。ただし、実用性を考えると、やはりメールやSMSが主流になると思います。
助飛羅知是:ところで、AIが発達すると、いずれはパスワード自体が不要になるかもしれませんね。声紋認証や、歩き方の癖、キーボードの打ち方なんかで個人を特定する技術も出てきているじゃないですか。
松永尚人:生体認証やビヘイビア認証の話ですね。確かに技術的には可能になってきていますが、プライバシーの観点や、なりすましのリスクもあるので、まだまだパスワードは重要な認証手段として残ると思います。
助飛羅知是:そうですね。でも最終的には、AIがすべてのパスワードを管理してくれて、私たちは「今日のラーメンの気分」を入力するだけでログインできるようになるかもしれません。ギャハ!「今日は背脂多め」と入力したら、自動的にSalesforceの売上予測も背脂多めに調整されるとか。
松永尚人:助飛羅さん、それはもう意味がわからないよ!でも確かに、AIとセキュリティの融合は今後も進んでいくでしょうね。私たちGitHouseでも、Salesforceのセキュリティ設定やパスワードポリシーの最適化について、お客様にアドバイスしているんです。新しいNISTガイドラインに対応したセキュリティ戦略について相談したい方は、ぜひこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください!
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