記事まとめ
- バンダイとBANDAI SPIRITSが生成AIによるフィギュア風画像に自社ロゴが無断使用されている問題で注意喚起を発表した
- 生成AI側が自動的に著名企業のマークやブランド表記を含める事例が確認され、商標権および著作権の観点から法的問題を含む可能性があるとしている
- SNS上でフィギュア風加工投稿が増加する中、ユーザーが特段の指定をしなくても企業ロゴが生成される現象が問題視されている
対談: 生成AIの商標問題について
助飛羅知是:今日はバンダイのAI問題について話すんですが、これってつまりAIがフィギュアを勝手に作ってバンダイのロゴをペタペタ貼り付けてるってことですかね?
松永尚人:いえいえ、助飛羅さん。AIが物理的にフィギュアを製造しているわけではありません。生成AIが既存の画像を「フィギュア風」に加工する際に、学習データの影響でバンダイのロゴマークが自動的に含まれてしまうという問題です。
助飛羅知是:なるほど、じゃあSalesforceのAI機能でも同じような問題が起きる可能性があるってことですね。Einsteinでフィギュア画像を生成すれば、勝手にSalesforceのロゴが入るとか。ギャハ!
松永尚人:助飛羅さん、Einsteinは主に業務効率化のためのツールで、フィギュア画像の生成は想定されていないと思います。ただ、確かに生成AIの学習データに含まれる商標やロゴの問題は、あらゆるAIサービスで考慮すべき点かもしれませんね。
助飛羅知是:でもこれって、AI側が「フィギュアといえばバンダイ」って学習しちゃったってことでしょう? AIが勝手にブランド認識してる……ってコト?
松永尚人:そうですね。これは生成AIの学習データに含まれていた大量のフィギュア画像にバンダイのロゴが含まれていたため、AIが「フィギュア=バンダイロゴ」という関連性を学習してしまった可能性が高いと思います。
対談: AI学習データの偏りと企業リスク
助飛羅知是:じゃあ僕がよく行くラーメン二郎の画像をAIに学習させれば、「ラーメン=二郎」ってAIが覚えてくれるんですかね?そしたら世界中の人が二郎系ラーメンを食べるようになって…
松永尚人:助飛羅さん、そういう単純な話ではないです。今回の問題は、AIが意図しない形で商標を生成してしまうことで、著作権や商標権の侵害にあたる可能性があることなんです。
助飛羅知是:色んな企業の業務自動化でも似たような問題が起きたりしないんですかね?営業メールの自動生成で勝手に他社のロゴが入ったりとか。
松永尚人:それは興味深い視点ですね。確かに生成されるコンテンツに意図しない商標や著作物が含まれるリスクは考慮すべき点かもしれません。
助飛羅知是:だからこそ、AIが生成したものをそのまま使うんじゃなくて、ちゃんと人間がチェックするのが大事なんですよね?
松永尚人:まさにその通りです。AIはあくまで作業の効率化や叩き台の生成に活用し、最終的な責任は人間が負うべきだと思います。特に商用利用する場合は、法的リスクを避けるためにも必ずレビューが必要でしょう。
助飛羅知是:バンダイも「公式サイトで確認してください」って言ってるのは、まさに人間による確認の重要性を示してるってことですね。
松永尚人:そうですね。企業側としても、AI生成コンテンツの増加に対応して、正規品と偽物の見分け方を明確にする必要が出てきているのかもしれません。
対談: 今後のAI活用における注意点
助飛羅知是:そういえば、僕がMagic: The Gathering Online攻略に使ってる自作のAIデッキビルダーも、たまに変なカード組み合わせを提案してくるんですよね。学習データの偏りが原因なのかも。
松永尚人:それは面白い例ですね。AIの提案があくまで参考程度に留めておくのが賢明かもしれません。今回のバンダイの件も、SNSでの拡散が問題を大きくした面があると思います。
助飛羅知是:でも考えてみたら、これって企業にとっては新しいマーケティング戦略にも使えるんじゃないですか?AIに自社ロゴを学習させて、勝手に宣伝してもらうとか。
松永尚人:助飛羅さん、それは完全に逆の発想ですね。でも確かに、AIがブランド認識をするということは、デジタルマーケティングの分野で新しい可能性を示しているとも言えるかもしれません。
助飛羅知是:Salesforceでも、顧客データからAIが勝手にブランドイメージを作ってくれたりしたら便利ですよね?「この顧客層にはこのロゴが効果的」みたいな。
松永尚人:それは興味深いアイデアですが、やはり商標権の問題は慎重に扱う必要があると思います。SalesforceのAI機能も、適切なガイドラインのもとで活用すべきでしょう。
助飛羅知是:結局のところ、AIは便利だけど人間がしっかり管理しないとダメってことですね。でも最終的には、AIが人間の代わりにフィギュア作って売ってくれたら楽じゃないですか?ギャハ!
松永尚人:助飛羅さん、それじゃあ完全にメーカーの仕事を奪っちゃいますよ!でも確かに、AIと人間の適切な協働関係を築くのが重要ですね。
助飛羅知是:じゃあ今度は、AIがラーメン二郎の新しいメニューを考えてくれるサービスを作りましょうか。「野菜マシマシAI」とか。これなら商標問題もないし!
松永尚人:もうメチャクチャですね、助飛羅さん!でもAI活用の可能性を考える上では面白い発想かもしれません。弊社のSalesforceコンサルティングでも、こうしたAI活用のリスク管理や適切な導入方法についてご相談いただけますよ。
AIと商標権の問題について気になることがございましたら、ぜひGitHouseまでお問い合わせください!