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生成AIは本当に人間の仕事を奪うのか? 米国企業の最前線から見る『AIとの共存』

記事まとめ

  • アメリカの大手企業では生成AIが単なるツールから「新しい労働力」として業務プロセスの中核に組み込まれており、PoCの段階を超えて本番運用での実装が進んでいる
  • インテュイット、コックス・オートモーティブなどの事例に見られるように、人手による創造性を必要としない業務の代替から営業支援まで、AIエージェントが幅広い業務領域で活用されている
  • 日本企業はライセンス導入や研修は積極的に進めているものの、全社展開における投資判断や投資対効果の評価で慎重になる傾向があり、経営層と現場の温度差が課題となっている

対談:生成AIは本当に人間の仕事を奪うのか?

助飛羅知是助飛羅知是:松永さん、大変なことに気づいちゃいました。この記事で、アメリカの会社がAIに確定申告やらせてるって書いてあったんですけど…これ、もしかして私たちの仕事もAIに取られちゃうんじゃないですか?

松永尚人:え?助飛羅さんがそんな真面目な心配を…?

助飛羅知是助飛羅知是:だって考えてみてくださいよ。AIが税金計算みたいな複雑なことができるなら、Salesforceの設定だってできちゃうでしょ?そうなったら、私たちは何をすればいいんですか?

松永尚人:なるほど、確かに重要な問題提起ですね。でも、ちょっと待ってください。記事をよく読むと、インテュイットの事例は「確定申告を支援するAIエージェントを実装」という話なんです。つまり…。

助飛羅知是助飛羅知是:あ!分かりました!AIは道案内役ってことですね。ラーメン二郎で言えば、「初めての方は、まず食券を買って、席について、ニンニク入れるか聞かれたら好みで答えてください」って教えてくれるみたいな?

松永尚人:その通りです。AIは複雑なプロセスを案内する役割を担っているんです。

助飛羅知是助飛羅知是:でも松永さん、コックス・オートモーティブっていう会社の事例はもっとすごいじゃないですか。数百万台の中古車の説明文を全部AIが書いてるって!

松永尚人:確かにそれは印象的な事例ですね。大量のデータから適切な販促文章を自動生成することで、営業部門の生産性が大幅に向上したそうです。

助飛羅知是助飛羅知是:これ、私のMTGカード販売に応用できるかも!「このBlack Lotusは、アルファ版で状態は…」

松永尚人:Black Lotus持ってないでしょ!

助飛羅知是助飛羅知是:持ってませんけど、もし持ってたらの話ですよ!でも真面目な話、これってすごいことですよね。私、前にヤフオクで100枚くらいカード出品したことあるんですけど、説明文書くのに3日かかりましたもん。

松永尚人:3日も!?

助飛羅知是助飛羅知是:だって一枚一枚「このカードは第4版で、エッジに若干の白かけがありますが…」みたいに書いてたら、そりゃ時間かかりますよ。結局、売れたの3枚だけでしたけど。

松永尚人:それは…効率が…。でも、そういった定型的で時間のかかる作業こそ、AIが得意とする領域なんです。コックス・オートモーティブも同じ課題を抱えていたはずです。

対談:日本企業はなぜAIツール導入の全社展開で足踏みするのか

松永尚人:日本企業も、ChatGPTやClaudeといったAIツールの導入自体は積極的に進めてはいますよね。

助飛羅知是助飛羅知是:日本企業のAI導入・推進についてはこれまで対談で何度もテーマにしていますからね。

松永尚人:ただ、問題はその先なんです。PoCまでは順調でも、全社展開となると急にブレーキがかかる。記事では「経営層と現場の温度差」と表現されていました。

助飛羅知是助飛羅知是:あー、分かります分かります!それって私がMTGの大会で経験したことと同じかも。最初は「今度こそ優勝だ!」って意気込んで高いデッキ組むんですけど、3連敗したあたりで「やっぱり安いデッキでいいや…」ってなる、あの感じ。

松永尚人:それは単に心が折れただけでは…?

助飛羅知是助飛羅知是:いや、でも本質は同じですよ! 最初の期待が高すぎて、現実とのギャップに直面すると投資を渋っちゃう。日本企業も「AIで業務効率30%アップ!」とか期待しちゃって、実際は5%くらいだと「えー…」ってなるんでしょ?

松永尚人:…意外と鋭い分析ですね。確かに、過度な期待と現実のギャップは、AI導入の大きな障壁になっています。

助飛羅知是助飛羅知是:そういえば松永さん、記事に「全社導入より着火点を見つけることが重要」って書いてありましたけど、これってまさに二郎の注文と同じじゃないですか?

松永尚人:え?どういうことですか?

助飛羅知是助飛羅知是:だって、二郎初心者がいきなり「全マシマシで!」って言ったら絶対完食できないじゃないですか。まずは「ニンニク少なめ」から始めて、慣れてきたら「野菜マシ」、そして最終的に「全マシマシ」に到達する。これが正しい二郎道です!

松永尚人:なるほど…段階的アプローチということですね。

助飛羅知是助飛羅知是:うそう!で、重要なのは「小さな成功体験」なんですよ。最初に普通盛りを完食できたら「次は大盛りいけるかも」って自信がつく。AIも同じで、最初は簡単なタスクから始めて、成功したら次のステップに進む。我ながら完璧な理論! ギャハ!

松永尚人:それ、まさにモルガン・スタンレーのテハル氏が言ってたことと同じです!小さな成功事例を積み上げることの重要性…。助飛羅さん、たまに天才的なこと言いますね。

助飛羅知是助飛羅知是:でしょ?私、実は結構賢いんですよ。MTGの勝率は23%ですけど。

対談:AIエージェントとは何か? 二郎店員から学ぶ自律的AI

松永尚人:記事に出てくる「AIエージェント」について説明しましょうか。これが今後のビジネスを大きく変える可能性があります。

助飛羅知是助飛羅知是:エージェント…まさか、マトリックスのエージェント・スミスみたいなやつですか? 黒スーツ着て「ミスター・アンダーソン…」とか言いながら仕事するんですか?

松永尚人:違います!AIエージェントは、単純な自動化を超えて、状況を理解し、判断し、適切な行動を取れるAIのことです。例えば、医療分野では診断レポートを読んで、必要な検査を提案し、保険請求まで一連の流れを処理できるようになってきています。

助飛羅知是助飛羅知是:おお!それって、ラーメン二郎の店員みたいなもんですね!二郎の店員って、客の顔見ただけで「この人は初めてだな」とか「常連だから野菜マシマシでいくな」とか瞬時に判断するじゃないですか。しかも、混雑状況見て茹で麺の量調整したり、スープの濃さ変えたり。これぞまさにAIエージェント!

松永尚人:その観察力をもっと別のことに…いや、でも確かに、状況判断して最適な対応をするという点では共通していますね。

助飛羅知是助飛羅知是:記事には「マルチエージェント・システム」っていうのも出てきますよね。複数のAIが協力するって、これカッコよくないですか?

松永尚人:ええ、複数のAIエージェントが連携して、より複雑な業務を遂行するシステムです。アメリカではAgent ProtocolやMCPといった通信規格も開発されています。

助飛羅知是助飛羅知是:待って待って!それって、MTGのチーム戦みたいなもんですか?各プレイヤーが役割分担して、「俺がコントロールで時間稼ぐから、お前はビートダウンで攻めろ」みたいな?

松永尚人:おお、その例えは分かりやすい!

助飛羅知是助飛羅知是:でしょ? で、重要なのはコミュニケーションなんですよ。「今から全体除去撃つから、クリーチャー出すな」とか情報共有しないと、味方の邪魔しちゃう。AIも同じで、「今から顧客データ分析するから、そっちは待機して」みたいな連携が必要なんでしょ?

松永尚人:まさにその通りです。エージェント間の情報共有と役割分担が、システム全体の効率を左右します。

対談:コード生成AIの真実「期待と現実のギャップ」を考える

助飛羅知是助飛羅知是:でも松永さん、一番ヤバいのはコード生成の話ですよ。「コードの大部分はAIが書くようになる」って、これ今度こそプログラマー失業じゃないですか?

松永尚人:いえ、そう単純な話ではないんです。AIが生成したコードも、実際の運用環境でのテスト、セキュリティの検証、パフォーマンスの最適化など、人間による検証と調整が不可欠です。

助飛羅知是助飛羅知是:じゃあプログラマーさんは、AIのコードをチェックする「コード品質管理士」みたいになるんですかね? 待てよ…これ、以前の対談で触れた、「AIを使ったら開発進捗がむしろ遅延した」って話と合わせて考えると、議論がより深くなりませんか?

松永尚人:お、いいところに気づきましたね! 以前の対談で話題にしたMETRの実験では、AIが生成したコードの44%しか採用されず、残りは修正が必要だった。

助飛羅知是助飛羅知是:つまり、アメリカの大手企業が「AIでコード生成を効率化!」って言ってる傍ら、実際の現場で「むしろ遅くなった」っていうギャップが生じている可能性もあるってことですよね。

松永尚人:その通り。つまり助飛羅さんが気づいたのは、「AIへの期待」と「現場の実態」には大きなズレがあるかもしれない、ということですね。これは読者の皆さんにとっても重要な視点です。華々しい成功事例の裏で、実は苦労している現場もあるかもしれない。だからこそ、慎重かつ戦略的なアプローチが必要なんです。

対談:「投資しないリスク」MTGカードから学ぶAI導入タイミング

助飛羅知是助飛羅知是:記事の中で印象的だったのが、「投資をしないリスクが、投資を実行するリスクを大幅に上回る」という指摘で、私もMTGで似たような経験があります。昔、新しいセットが出た時に「高いから様子見しよう」って思ってたら、強いカードがどんどん値上がりして、結局3倍の値段で買うハメになったんです。

松永尚人:それは投資タイミングの失敗ですね。

助飛羅知是助飛羅知是:そうなんです!で、学んだのは「波に乗り遅れるコスト」の方が高いってこと。AI導入も同じで、今始めないと、後から追いつくのにもっとコストがかかる。しかも、その頃には競合他社はもっと先に行ってる。

松永尚人:素晴らしい洞察です!実際、記事でもアマゾンやグーグルが巨額投資を続ける理由として、まさにその点が挙げられています。

助飛羅知是助飛羅知是:サム・アルトマンCEOの言葉も印象的でしたよね。若い世代はAIを「人生のアドバイザー」として使ってるって。私なんて、ChatGPTにラーメン二郎とMTGの相談してるだけですよ。

松永尚人:でも、それも立派な活用方法です。大切なのは、自分なりの使い方を見つけることですから。

助飛羅知是助飛羅知是:そうだ!ひらめいた! GitHouseでも「AI活用度診断サービス」とか作ったらどうですか? 「あなたのAI活用レベルは二郎初心者レベルです」みたいな。

松永尚人:その診断基準はちょっと…。でも、企業のAI活用度を診断して、次のステップを提案するサービスは確かに需要がありそうですね。

対談:AIは仲間か脅威か?人間とAIの共存への道

助飛羅知是助飛羅知是:結局、AIって人間の仕事を奪うんじゃなくて、一緒に働く仲間なんですね。Salesforceで言えば、データ入力とかレポート作成はAIに任せて、お客様との関係構築とか戦略立案に人間が集中する、みたいな?

松永尚人:その通りです。記事でも強調されているように、AIは「新しい労働力」として、人間がより創造的な仕事に集中できるよう支援してくれる存在なんです。実際、SalesforceのEinstein AIもそういった方向で進化していますし、我々GitHouseでも、AIを活用したSalesforce構築の支援を行っています。

助飛羅知是助飛羅知是:おお、さりげなく宣伝!でも確かに、この記事読んで「うちもAI導入しなきゃ!でもどうすれば…」って悩んでる会社、たくさんありそうですもんね。いきなり全社導入は大変でも、まずは一部署、一業務から始めることが大切です。二郎でいえば、最初は「ニンニク少なめ」から!

松永尚人:もう二郎はいいです! AI導入・推進では「恐れずに、でも慎重に、そして確実に前進する」ことが重要です。弊社GitHouseでもSalesforceとAIを組み合わせたソリューションやAI導入について相談を承っていますので、ご興味のある方は以下からお気軽にお問い合わせください!

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